| 松下 |
広報委員会としては会報をなんとか年4回発行しております。それからHPの管理と会報の発行の担当を分けようということで、会報の発行を私が、三瀬先生にHPの管理の担当をしてもらおうということで。
このHP管理の内容について少し検討中です。もう1点が一般市民へのアピール企画をしたほうがいいのかなということで、少し進めていきたいなと考えております。 |
| 竹村 |
いかがでしょうか。 |
| 伴 |
1ついいですか。一般市民へのアピール企画というのは、すごく今、「家庭医療」に関して気運が高まっていますよね。家庭医療とその他の総合診療との連携ないし、将来的な広報は、それはそれとして、家庭医は家庭医療としての一つの領域みたいなのをかなりアピールするチャンスかと。あまり実態をよく知らないが、在宅医療学会とかありますよね。在宅支援診療所が非常にクローズアップされていて、在宅医学会が注目されるんだけど、実質的に今までファミリーメディスンをやってきた家庭医療学会が後退することがないように、またアピール必要があるのではないでしょうか。 |
| 山田 |
全く同感です。全体の家庭医のアピールは必要なんでしょうが、家庭医というキーワードがかなり取り沙汰されている状況なので、学会として方針というか、世の中に対して、こういう家庭医が役立つんだというようなことを進めたいと思います。学術的なアプローチが少ないと思います。今、とにかく在宅医療の充実というようなことを盛んにやっていて、今、病院のほうの財源を取り崩して、在宅医療にもっていこうというくらい「在宅」という名前がキーワードです。後の議題にも関わるんですが、在宅医学会は在宅医専門医制度を作るというような、臓器別の専門医ではなくて業務別の専門医を作りだすという。家庭医という用語で外来診療の部分と在宅診療の部分というのは切っても切り離せない重要な要素で。在宅医学会のこういった動きに対して、家庭医療学会は提言をするべきだと思いますし、あるいは、後期高齢者の医療費の問題とか、人頭制の一部導入などが取り沙汰されているときに、例えば、国保中央会は声明文を出して、是非とも人頭制にしろと、包括性にして、ある程度健診活動や保健活動も含めて、そういった評価をしてやっていくべきだというような、かなり強い声明文を出されたところなんですけども。家庭医療学会としては、家庭医がこういった今後の在宅や高齢者やそういった医療費を決めていくときに、家庭医がそういうことに関して非常に役に立つというようなアピールを何らかの形で考えた方がよいのではないでしょうか。家庭医療学会としては社会に対する情報発信が少なすぎると思うのですが。何か名案がありましたら。 |
| 松下 |
市民向けホームページを作ろうかという案は出ているんですが、待つのではなくて打って出る企画をしないといけないのではないかと思うのですが。 |
| 津田 |
相当の若い人たちがアクセスしますね。「家庭医」と「かかりつけ医」とかで検索したら市民向けページが出るように工夫する。とにかく、一ページ目に出てこないと意味がない。家庭医が全国のどこにいるんだということが分かるような情報があったらすごくいい。 |
| 竹村 |
ホームページに関して、もっと人を増やしてもいいのでは。 |
| 伴 |
今度、正式に認定プログラム制をやりますね。そういう時に、例えば、今の在宅医療推進というような、ちゃんとしたそういう受け皿としてのプライマリケア専門医、特に、この家庭医のような存在が非常に大事で、今まで、クオリティをきちんと担保するような養成制度がなかったけど、日本家庭医療学会がついにやりますというような、前にちょっと、フライングみたいな記事がありましたが、そうではなくて、今度はもう少ししっかりしたメッセージを伝えるようなことをしたほうがいいのでは。 |
| 亀谷 |
僻地医療に対して、国の方針でこちらのほうの医学部の定員を増やすというような動きがあったかと思うのですが、行政に働きかけるような広報活動はないか。つまり、僻地医療は家庭医がやるべきだと。私たちはこういう活動をしていますということをもっとアピールする。タイミングとしていいのではないかと思います。 |
| 山田 |
亀谷先生の意見に大賛成で、診療所レベルばかりでなく、地域病院でも臓器別専門医はかえって機能しにくいですね。全科対応ができる、管理できる内科医というような人が非常に期待されている。既存の枠組みの中で育っていく臓器別内科医よりは家庭医がいたほうがずっと力になっていて、それを求める声が強い。毎日、新聞紙面をにぎわしている地域の医療崩壊ということに対して、家庭医がその一部の役割を担えるのかということを是非ともアピールしたいところです。 |
| 藤崎 |
中小の病院が一番人的に厳しくなってきているんですが、今までみたいな大学派遣の専門医志向のカルチャーの人ではやはり全然ハッピーじゃない。逆にプライマリケア志向の人は時々、拠点病院的なところへ行って、スキルアップをしたり、リフレッシュしたり、そういうところと地域の診療所の行き来のほうがずっとお互いにハッピーになっていて、だからそういう意味では、中小病院のフィールドを専門医がカバーするという有り様ではなくて、プライマリケア医がサポートしていくという有り様のほうがお互いにハッピーにはなるはずなんですが、家庭医の中にそこまで入れてしまうということは微妙ですが。構図としては、今までの大学派遣で、専門医医療をやりたいにもかかわらず中小病院に派遣されるということは続かないという状況だと思います。戦略的にそういう部分も含めて我々のほうで考えていくという有り様のほうがずっと大事だと思います。 |
| 亀谷 |
今、産婦人科が不足している。小児科も不足している。それに対して、そういう科を専門的に行政が力を入れている。横浜なんか産婦人科医に対して経済的にサポートしようということで、予算付けしている。
それは産婦人科医が足りない、小児科医が足りないという社会現象として見えているからそういう動きになるわけで、本当に地域に必要なのは家庭医だということをもっとこちらがアピールして、行政は家庭医にもっと目を向けなさいという活動をこの学会はもっとしなければならないのでは。 |
| 山田 |
私たちが課題にしなければならないのは、日本で困っている分野もカバーしようとするときに、どちらが我慢するかは問題ですが、プライマリケア医や家庭医がカバーしたほうが今の状況は社会にとっても納得されやすいし、はたまた、今後、三学会で合意しようと思っている枠組みは多少病院医療に近いものですから、 余計に、宿命的に日本の家庭医が病院医療にまで関わるようなことを、今の時代、言わざるをえないと思う。それを無視したら世の中の人は家庭医という用語は必要ないと言いかねないので、日本の家庭医はそういったことも配慮するというか、そういう用語は別にして、困っているところに、場合によっては、小児科の問題は研修の中で対応するというようなことを言いましたが、正常分娩が日本の文化の中でどの程度受け入れられるかは別にして、家庭医が困っている問題に前向きに対応しているというアピールは是非ともしたいと。だから今後、日本家庭医療学会で作り出そうとしている家庭医そのものが、理事の先生にご意見を伺いたいと思ったのは、そういったことも含めてやっていくほうがいいのではないかというところをやはり認識すべきかなと。 |
| 藤崎 |
厚生省的には開業医が結構増えてきていますよね。医専世代の先生がリタイヤして抜けた穴を40代、50代の先生の、開業医療が増えてきて、厚生省的には開業医療の問題よりは中小病院の医療だという発想。下手したら、家庭医は放っといていもいいから、病院医療へという風になりかねない部分があるから。 |
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家庭医療が中小病院の医療をカバーするんだということを戦略的にもっていかないと、注目が家庭医のほうに来なくなる。小児科とか産婦人科のほうだけに行ってしまうかなという気はするので、戦略的にそう言ったほうがいいのかもしれない。 |
| 津田 |
中小といっているが、中はどのくらいをイメージしているんですか。 |
| 藤崎 |
総合病院になる前くらい。 |
| 津田 |
ベッド数で言えば。 |
| 藤崎 |
300以下。200代。 |
| 津田 |
厚労省は300以上を大病院と言っている。 |
| 藤崎 |
2桁が小病院。 |
| 藤沼 |
在宅医学会について言えば、あそこは認定制度は設計しているのは、僕のところのレジデンシーの指導医なんですけど。あそこの認定制度は、今のところは経過措置からスタートしています。すでに在宅医としてエスタブリッシュされている方から認定をはじめていると聞いています。それで今後は本格的な認定医制度を構築することになっているようですが、なかなか難しいことが多くあるようです。基幹科の研修プラス一年程度の在宅専門研修といった設計をお考えのようです。しかし、例えば、基幹科は何かという議論があるようです。総合病院で内科の専門医とって1年在宅医療を経験すれば、在宅やれるのかというと、大多数の人はそうじゃないと考えている。外科ならいいのかというとそうじゃない。じゃあなんだというと、やっぱり基幹科はジェネラルでいったほうがいいのではと、つまりそれは家庭医でいいんじゃないのという議論もあるようです。実はそのほうが説明しやすいと。ジェネラルと言われてきた人が今作ろうとしている後期研修のほうがはるかに基幹科としては妥当なのではないか。まあ、その方向でやるべしというような議論もあるようです。例えば、家庭医療学会の認定プログラムに上乗せか混ぜる形で、1年間程度集中的に在宅診療がやれれば、在宅医学会としてもそれを認めやすくなるのではないかと、個人的には思います。 |
| 山田 |
1人の寝たきりの人が、皮膚が赤くなったから皮膚科の在宅医に診てもらってくれとか、膝が痛いから診て欲しいと言ったとき、内科の在宅医だから勘弁してくれとかといったことはやはり不自由だと思います。 |
| 藤沼 |
実際に現場で在宅医療をやっているものとしては、各科分業で在宅医療をやる場面というのは非常に限られています。また、急性期の在宅医療と、非癌患者の緩和ケアというような、新しい課題に取り組むことも求められています。 |
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違う学会ですから、組織的にはまとまりにくいとは思いますが、若手のところでは、重なっていますし、実は同じ遺伝子の違う表現系のようにも老います。後期研修というのは、共通に取り組む課題となりますし、かなりいい関係ができるきっかけになると思います。 |
| 津田 |
今までは、東京女子医大でやっているグループが私たちは小さすぎるんで、在宅医学会をこの会に入れていただいたほうがいいのではないかと提言されて、それを私たちが受け入れて、プライマリケア協議会に入っていただこうと。地域包括医療学会も立ち上げるんだそうですけど、その学会にも入っていただく。教育を通して連携ができる。言葉が悪いが、吸収になるかもしれないですけど。 |
| 藤沼 |
家庭医療科は基幹科だと思います。なので。 |
| 津田 |
それぞれが専門医を作ろうという動きがあって、一緒にやっていって統合していくほうがいいのではないかと。 |
| 山本 |
家庭医療学会がジェネラルなものに受け入れられやすいような基本的な専門医制度というものにして、それにどうしてもつけたいというのだったら、●●●するのが一番いいと思います。総合診療にしても。どうなるのか分かりませんが。詰め込みすぎて、他の学会がそこはやれないと言いはじめると、分裂してしまうので。 |
| 山田 |
そこらへんは後期研修の枠組みを考える時に大きな課題となってきますので。 今、津田先生からご案内があったプライマリケア関連協議会の枠組みの中でも、在宅医療のことが取り沙汰されていて。プライマリケア関連協議会で後期研修のあり方を議論されているらしいのですが、家庭医療学会で進めている後期l研修の作業と誤解されないとも限らないので、学会の合意があってからそういうことをやって欲しいという申し入れをしたところです。3者、プライマリケア関連協議会でやるもの関しては合意が必要というか もっと政治的におとなしい題材を扱ってはどうかという提案をしました。その中で、 在宅の研修とか在宅の教育とかそういうものをプライマリケア関連協議会で主な題材にしたらどうかということを提案したのですが。 そっちのほうで進めたらどうかという話し合いに今のところはなっていると。 |
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在宅については日本家庭医療学会としては大きなアピールポイントなので、研修の中に在宅をこれだけ入れているということを盛り込みたいなと。在宅医療学会とも話し合って、それぞれ協力しながらどういう枠組みだったら一緒にできるのかということを話し合っていければ。 |
| 松下 |
広報委員会としては、市民向けホームページにまず着手しようかなということで。 |
| 岡田 |
2点。地域包括医療学会というのはあるんですか。そういう小さな学会、例えば、農村医学会とか、いろんな学会があるかと思うのですが。日本家庭医療学会がやるかプライマリケア学会がやるかは別にして、やはり声かけをして、一緒に協力していきませんかという形で、ジェネラリズムが基幹科になるような働きをやって、生涯部門というんですか、日本家庭医療学会は渉外部門がないので、そのあたりをもう少しやっていけばいいかなというのが1つと、社会へのアピールの方法ということで、今、包括制、人頭制というところの気運という話がでましたが、家庭医療が伸びるためには医療制度の後押しとして、包括制というのは絶対に外せないと思うが、アメリカの家庭医療の栄枯盛衰から学ぶという部分で、やはり、アメリカで家庭医療がぐっと伸びた時期はマネジメントケアがいいのではないかというところで、それをうまく進めるのが家庭医だということで、ぐっと伸びたという部分がある一方で、マネジメントケアがうまくいっていないという話が出た時に、はりその担い手である家庭医が非常にバッシングにあったということもあるので、個人的には包括性というのはいれるべきだと思っていますが、そこを前面にいくと、制度が問題になったときに一緒にやられてしまうので。そこを気をつけてアピールしたほうがいいかと思います。 |
| 山田 |
地域包括ケア学会は国保連合会。 農村医学会はJA。スポンサーシップが国保連合会だったり農協だったり。学会としてはかなり大きいのですが、スポンサーが影響力を持っているところなので、今のところ総合診療学会とプライマリケア学会と日本家庭医療学会がそういう意味ではスポンサーがいないというか、影響されないアカデミックな団体としては三本柱ではないかと。その周辺に、それぞれ意図は持っているかもしれないけど、ジェネラルに近いような様々な学会があって、そういう二段階の会員制をして、プライマリケア関連協議会は正会員を3学会として、周辺学会をなんとか会員として集めようと。枠を広げようということは考えていると思います。 |
| 竹村 |
実際に我々が家庭医を作っていないのがかなり大きな問題なんじゃないかと。家庭医ができたほうが素晴らしいというのは説得力あるのかもしれませんが、理念だけでいい、いいと言っているような時代は終わったのではないかと。早くプログラム認定をして、どんどんいい家庭医を作っていくほうがマスコミも行政も受け入れてくれるんじゃないかと思うのですが。 |
| 山田 |
これからの進め方が非常に難しいところなので、皆さんに智恵を出してもらって、是非、方向性をこの理事会で決めてほしいと思います。今、後期研修プログラムに対して、仮認定をやっているのですが、現在、37の認定プログラムが一応仮認定されました。まだ、申請中のプログラムはありますが。認定の基準が実は確かなものがあったわけではなくて、ワークショップでだいたいこういうことを満たしておけばというスタンダードがあったので、その用語解釈の問題ですね。それについて触れてない場合は追記してもらうという方向で進めてきました。ただ、その後、平成19年度からの本認定作業をするということで、今年の2月6日から本認定を開始したところです。そうなると、例えばこういう研修をすることが望ましいとか、これが求められるとかという表現についても、解釈をしっかりしないといけない。例えば、ブロック研修の中身です。内科研修の6ヶ月というのは具体的にどういう程度のものが求められているのかとか、小児科研修についてはどこまでは許されるのか。特に問題視されているのは、診療所研修の6ヶ月。これをどこまで厳密に運用するのか、ということがこれから非常に取り沙汰されるのではないかと思います。実は執行部、ワークショップに参加いただいた施設の指導医たちも含めて、細かいところは実は議論できていない。大枠しか決めていない。それはこれからの進めようだと思っているところです。ですから、今日、この理事会が終わって時点で、後期研修委員でプログラム認定とFDに関する作業を少ししようと思っていたのですが、それ以前に、理事の皆さんにこういうふうに進めたほうがいいと協議していただきたいというふうに思いました。
最近の動向を踏まえ、認定専門医をどのように進めていくかということは非常に難しいところで、現状を無視して、プログラム認定を進めていくわけにはいきません。3学会で、先日、津田先生をまじえて、お話させていただいたとき、特に疑義があったのは診療所研修です。大学ではこのプログラムは組みにくいと。現場で、診療所を持っているグループは非常にやりやすいだろうが、大学という枠組みだと、必ずしも診療所がない、あるいは3年の中に6ヶ月いれるということが非常に困難であるというようなという意見が多かった。3学会でまとめていくためにも、そういう状況であったことをご説明しておきます。他の動きでは、来年4月、厚生労働省では後期高齢者の医療制度を創設するようなことが取り沙汰されていて、その中で、在宅医とかあるいは後期高齢者の医療について一部包括制の導入とか、人頭制の導入が取り沙汰されていて、国保中央会がそういう声明文を出したということは先ほどお話したとおりです。日本医師会もかかりつけ医という名称を今後も続けていくことに関して変更を検討されている。日本医学会の高久先生にお話を聞いたのですが、一部ではジェネラルプラクティショナーをそのまま和訳して、総合診療医という名称はどうかというような提言をなされていました。そういったことで、家庭医の役割と専門性とか認定制とか、要するに家庭医療学会が生み出す認定医の枠組みが注目されているんですが、出し方によってはつまはじきにされるし、今後、後期研修のあり方、認定のし方を進めていく事に関して、どういう枠組みで進めていったらいいか非常に困っているところで、今まではワークショップをやって、ある程度、研修指導医の合意をもとにやっていた。それを理事会に諮って、キャッチボールするように、ある程度公開して、すべて協議の内容も公開して進めてきました。ただ、やはり、主導は理事会にあるべきなので ある程度のデザインは理事会で仕切らないといけない。学会の来年度事業の最も重要で大切な部分なので、その部分を理事の皆さんに分担して、今のところ、プログラムに関する委員は理事の中で数名ですが、場合によっては全員が関わるようなことも考えていただかないといけないのかなと思っているところです。ですから、これからプログラム認定を進める時に、一部の人が認定した、この方針の下にやったんだと言われても困るので、どういう枠組みだったら皆がついて来てくれて、家庭医療学会だけではなくて、場合によっては総合診療医学会、他の学会も同意してくれやすい、3学会同意も意識した認定ができるのかということを考えないといけない。そうすると、多少、バージョン1から変更していかなければならない。そこの合意形成を単にワークショップだけで進めていくと、そこにいる研修責任者だけの都合主義になってしまう。今まで集まった37のプログラムの人たちだけで合意形成するというのもまずいので、今後の進め方を考えないといけない。認定委員会がもちろんコアの部分をやっていくんですが、認定審査ということになりますと、果たして理事だけの意見で決めていいのかということにもなりますし、認定審査委員会の役割というのも大きく関与してくるので、後期プログラム認定に関わる来年の作業をどのように進めていくかということについて、是非皆さんの意見を伺いたいと。一方的にワークショップでやってしまうと、おそらく、参加してない人あるいは聞いてない人は、勝手に決めたと思われるので、後期認定を理事会全体で智恵を出しあって進めていきたいと思います。今、後期認定について、すでにいろんな疑義や各種の質問が事務局に寄せられています。それも参考にしながら検討していただきたい。後期研修の仕事がいよいよ本番になるのはいいのですが、非常に難しい。本認定の進め方について是非、幅広くご意見を伺っておきたいというところです。 |
| 竹村 |
議論する枠組みについて、理事から何名か出すか、全員で議論するか、もしくは理事ではない人たち、市民とかコメディカルなども全部も入れるかという議論ですが、いかがでしょうか。 |
| 岡田 |
日本家庭医療学会の中の認定委員会という枠組みでやるのか、アメリカのRRCのように、外部の独立した形でやるのか。やはり日本家庭医療学会の内部の審査委員ということとなると、学会の意図が多少入るという風に見られると思うので、それでよければそれでいいし。そのあたりをどうするのかというところがあります。難しいと思いますが。 |
| 津田 |
その意見は3学会で検討していくことも視野に入れての発言ですか? |
| 岡田 |
他の学会の人たちがそれならいいのではという場合に、協力も得るということも含めて。他の意見もきっちり入っているというような形で。 |
| 津田 |
こうしたらいいだろうという明確な意見はもっていないが 今、家庭医療学会で独自で進めている制度と3学会の話はだいぶ煮詰まってきていて、今度3月23日に●●●。それとの関連をどうしていくのかということをある程度、考えておかないといけないし、ここだけで突っ走ってもいけないしとは思います。 |
| 藤崎 |
3学会としては、たたき台は家庭医療学会に出して欲しいと思っているのは確か。しかし、たたき台があまりにピシッと決まって出てきて、融通が利かないというのは困るというところなので、そこらへんは両睨みしながらですし、プライマリケア学会なり総合診療医学会の立場を代表する委員に1名ずつくらいはいってもらって、こっちの議論を進めるというやり方もあるのではという気もします。 |
| 津田 |
今までのいきさつからすると、だいたい、家庭医療学会にプログラム認定の案を出して欲しいと。それを一応、認めたという過去形ではなくて、認めつつあるという進行形という風に解釈しているスタンスなんですが、その過程で問題になっているのが、先ほど、山田先生からもお話があった、内科、小児科、診療所、そういったところですね。ですから、そのあたりを●●。それを3学会の、●●で進めるのか。別個で、●●。そちらで進めていったら、ある程度煮詰まってくると思いますが。 |
| 亀谷 |
後期研修プログラムのゴールは何か。つまり認定医を育てるためのプログラム。そうすると認定医はどこに所属する認定医を育てるのか。一番最後の申請用紙の中にも、人材のところで、研修プログラム責任者、家庭医、指導医、認定医であるのか、専門医であるのか、そういう言葉がはいってきますよね。その位置付けも3学会で考えていくのか。プログラムの先、そこで育った人たちがどういう形になるのかも視野に入れておかないと。 |
| 山田 |
今、3学会で進めようとしていたのは、小松先生のご提案では、外部に認定専門医委員会を作って、そこで全部やりましょうという認定制度です。そこで統一して認定試験などをやっていこうということなんですけども、外部でやるとしたら、そこで生み出す医者の像が一致していないとまずいでしょう。これから協議するっていうのでは、それによって随分、家庭医療学会で後期研修を打ち立てた理念と外れてしまうと。例えば、総合診療医学会で今のところ会員の合意が得られる認定医はおそらく、これだけではまずいだろうと。小泉先生のご認識では、総合診療医学会の中に、この家庭医構想をとる人たちと総合内科的な、内科の専門医に近いような、病棟管理もできる病棟医を意識した人たちと、2つの分類になるのではないかと。プライマリケア学会はどっちかと言うと、かなり近いですが、どういう医者が求めるプライマリケア医か、我々が言っている家庭医かというと全く共通ではありません。そういう議論はプライマリケア学会では徹底的にはやっていません。専門医でありながら対応されている先生もプライマリケア学会には多いです。そうすると、家庭医療学会でやっているような、困っている時に何でもやってくれる医師という理念とは少し違う。そういう議論をしないまま、認定専門医を作ったら、これはとんでもない認定制度になってしまうのでは。今のところは家庭医療学会が言う、本来のジェネラリストというか、まず提案する制度を進めたほうがいいのではないかと思って、ここまでやってきました。そろそろ3学会のことも意識しないといけないのですが、なかなか学会合意を意識しすぎると、我々が最初意図したような、若い世代の人たち、卒後3年目の人たちに認定を与えることについて理念が損なわれるのではないか。またその一方で受け手の問題ですね。医療不信とか、医療崩壊とか言われている状況のこともある程度斟酌しながら、どういう認定医を生み出したら、日本の社会の人たちが受け入れてくれるだろうかということを考えなくてはいけない。そんなことからこのプログラムの認定を進めていくのはとても難しい作業になってしまったわけです。今 こういう状況で家庭医を生み出していくことが時代の要請としては非常に強いです。ただ、そのことで影響される人たちが非常にたくさんいて、いろんな団体があるわけですから、その中で本当に正しいことを実現して、皆が納得して、新しい時代の家庭医、新しい時代の役割を担ったお医者さんを作り出すことがやはり重要だと思います。その中で家庭医療学会はひとつの役割を果たせばいいと思う。そこの進め方が非常に困難です。だから皆さんの智恵を出していただいて、執行部がリーダーシップをとってやるとか、ワークショップで合意しながらやっているだけではいけないので、是非、理事の方々に智恵を貸していただいて、どうするんだと。ワークショップなんてやっている場合じゃないとか、もうちょっとこういうふうにやったほうがいいのではないかとか、3学会とシンポジウムをやるのはいいが、若手の人たちも呼んでどういうコミュニケーションをとっていくのかとか。そこらへんこの1年間の家庭医療学会として後期研修に対する取り組みはこうですというアピールをしないといけない。すでに37団体、仮認定されている施設も生まれているわけですから、その人たちを取り込んで、家庭医の後期研修のあり方というのを、理念だけではなくて、今の社会状況とか医療をとりまく状況を踏まえた上で、困っていることをカバーできるような後期研修にしてほしいと。あまり診療所研修6ヶ月に固執してしまうと、他の学会もついてこれないので、そこのところも上下の幅を入れるように。 |
| 藤崎 |
家庭医療学会の都合としては、どんどん研修が進んでいる人たちがいるので、遅くなるのは避けたいわけです。だからと言って、全部のコンセンサスを待っていたら全然進まないので、基本的には、コア部分、プライマリケア専門医か何か分からないけど、(家庭医)みたいなオプションとして、家庭医療学会としての部分と、ここの部分はオプションとして、例えば、GIMみたいなやつだったらそれもありうるけど、ここの部分は共通基盤として作りたいというのをセットで議論していけば可能なのでは。 |
| 津田 |
PC学会の常務理事会が先月行われた。3学会で専門医制度について議論したのを報告したときに意見が出たのは、自分らの認定をどうしてくれるんだという意見が出た。これはあくまで、若手の、今後育てていくためのプログラム認定であり、専門医制度なんだと言って、それはご理解いただいた。まずは若手のための制度、その次のステップにそれを踏まえてすでにいる人たちのことを考えるとお話した。PC学会の執行部もほとんどこれでオッケイなんです。あとは一般会員から、自分たちの認定はどうなんだという意見が出るかと思うが、終始、まずは若手のための制度なんだ、その次にすでにいる人たちのことを考えると言っています。これでほとんど問題はありません。ですから、あと問題は総合診療学会がどうなるかだけなんです。私の意見としては、総合診療学会も家庭医とホスピタリストと両方のプログラムでいこうという意見がかなり多いように印象を受けているので、そこはうまく合意形成されると、3学会が同じ方向に進んでいくのではないかと。となると、早めに3学会で認定の仕組みについて話し合っていってもいいのではないか。もちろん、こっちがストップしてというのではなくて、それに沿うような形で、こっちも進めていく。 |
| 伴 |
プログラム認定は家庭医療学会がやってきた路線で粛々と進めていって本認定に入っていけばいいかと思います。家庭医療学会が認定するプログラム認定なので。家庭医の認定ではなく、家庭医療学会が家庭医になるにふさわしいプログラムは全国にこんなにあるということを認定しようというプロセスなので、プライマリケア専門医、総合診療専門医とは別に、進めていって全く問題は無い。総合診療学会は今度、新執行部になったのですが、基本的には認定プログラムとか認定専門医とか具体的に考えていないと思います。ですから、総合診療学会は主に大学の総合診療部を形成している学会なので、きちっと日本のジェネラリスト養成を更に進められる枠組みであるなら、大きな反対はないと思います。日本全体の専門医認定がありますが、その認定医ということになれば、その枠組みにはかなり制約されることになるので、そこで、家庭医専門医もそういう枠組みの中でうまく整合性がとれるような形で進めていく必要があります。例えば、1つのアイデアとしては、最初、卒後、初期2年間終わったあとで、総合診療医としての共通のコースを2年間あって、その後、2年間に、地域別の総合診療専門医と病院別の総合診療専門医、それぞれ、今まであれば、家庭医とかホスピタリストと呼ばれている。そういうようなものをもう少し分かるような形で進めていくのです。その枠組みでも、今まで進めてきた認定プログラムはとの整合性をとることは可能でしょう。 |
| 津田 |
今、3学会で話し合っているのは、専門医を認めようという、その前の段階でプログラム認定をしようとしている。これはPC学会としては概ね了承している内容なので。あとはプログラムを認められるかどうかというところが重要。 |
| 伴 |
それは総合診療医学会が認めるとか認めないという問題ではない。 |
| 山田 |
認定医という問題と少し切り離して、プログラム認定に関してはもちろんリンクするんですが、是非とも家庭医療学会色を出して、それは、2学会も意識するが、他のところももっと意識して。やはり、日本の国民に、地域の人たちに喜ばれるようなプログラムになるというか。これだったら、受けた人は誇りを持って、周りからも歓迎してくれるというプログラムではないと、育った人たちに気の毒です。このプログラムを修了した人なら、と喜んでもらえるようなプログラムにしないといけない。そこのところは家庭医療学会が責任を持って、ある程度発言をしていって、そのためにこういうプログラムにしましたと言いたい。そういう意味では、家庭医療学会がリーダーシップをとって、プログラム認定をしていくという方向でいいですか。 |
| ●● |
いいんです。 |
| 山田 |
申請用紙の内容にはまだまだ疑義があってしかるべきです。実際に皆さんがプログラム申請書を書いて、これは困るとか、屈託のない意見をここで述べてもらわないと、導き方を誤ってしまう。今の37施設の合意だけで進んでいくと、このままになります。 |
| 亀谷 |
これは案ですよね。 |
| 竹村 |
実際には、この案に基づいて皆さんに申請を出していただいています。最初はうちのプログラムでは無理と言ったのを、まさしく文字通り3ヶ月、6ヶ月、を遵守したプログラムに変更して、みんな、直してかえってくる努力をされている。それじゃできないからやめたと言った施設はありません。1施設だけちょっと問題があるのですが。他の施設は全部直してきました。 |
| 亀谷 |
こういうことをWSのレベルで決めていいかどうか。理事会で承認されて、この申請用紙は認められる。 |
| 山田 |
これは全く案で、中身についても、これは認める認めないという基準は誰も決めていません。 |
| 森 |
HPに2月28日締め切りと書いてますよね。 |
| 山田 |
延長する予定です。決め方だとか、今後、この書類に基づいてくるわけですね。この書類でいいのか、この書類に基づいてきたものに対してどういう枠組みでやっていくのか。今後、3月にまたWSがありますので協議して、概ねのことは相談して決めようと思っているのですが、そこではできれば理事会と一心同体でなければいけなので、場合によっては、3月のWSに全員の理事がいれば問題ないですが、そうでなければ、同意形成ができてないと。だから、今後の進め方において、聞いてないというようなことになるといけないので、かなり慎重にしなければならない。だから、今までの疑義のことも含めて、これについてどうやって解釈して進めていくか。自分のところのプログラムを考えてもらえれば一番分かりやすいと思うんですが。ここはちょっと問題だということをこの際、包み隠さず発表していただければと思います。何も決定しませんので。決め方をこうしたらいいのではないかという屈託のない意見を述べて欲しいと。 |
| 竹村 |
一番問題になっているのが、診療所研修です。期間と場所ですね。診療所ではなくて病院でもいいのではないか。期間に関して6ヶ月は妥当なのか。このへんのことをご議論いただいて、バージョン2に向けて、診療所なのか、それとも小病院や中規模病院も入れるのかということに関して是非ともご議論いただきたいと思います。 |
| 山本 |
家庭医療学会が研修して欲しい内容を診療所でやると非常に理想的に身につけられるから6ヶ月になっていると思うんです。ただ、この場合、これは北海道東北地区ででたんですが、現実には病院のほうに行くことが多くて、実際には診療所に行ってないわけで、ただやっている内容は診療所で変わらないようなことをやっているので、ここに診療所という言葉があると難しい。理想はそれでいいと思うんですが、診療所の6ヶ月の研修の間に求められている内容は何なのかを出して、その内容が満たされていればいいというふうにしたほうが、機関的なプログラムになったほうがいい。その時に在宅はなかったらダメとか、高齢者についてはないとダメというようなものは内容として入れておく。それを満たしたうえで、それが病院でできいればいいと考えておくと、今後、在宅専門医の人たちもこちらに取り組めたり、国も●●。 |
| 藤崎 |
原則、診療所ないし診療所機能みたいな形にしておいて、中身的には小病院でもそれに類したことができるということを個別にチェックを入れてということなら、あり。診療所は20床までベッドがあるわけだから、入院医療をやっていはいけないということにはならないと思う。だけど、外来をやっていない小病院研修とか往診にいかない小病院研修でオッケーにというのはあんまりだと思う。外来とか地域在宅とかということをある程度要件としていれて、基本は診療所だけど、小病院においても一定の枠が入るんだったらそれはオッケイにしますということはありかもしれない。 |
| 岡田 |
これを見たときに、形だけ整えて通すのは、わりと簡単なんです。一方でうちはひっかかっているが、特定の南房総という地域の中で、地域のニーズ、周辺の医療環境のニーズにあわせて、地域に必要な医師を育てるということで、完全にニーズベースでやってきたプログラムがここに載せられない現状があって。先ほどの診療所に出せないというような実情と同じように、うちでは病院に出せないという実情があって、大病院があるので、病棟医療は余っていて、その人たちが内科の専門医は病棟医療をきっちりできるように、外来のほうをしっかりがんばって欲しいというニーズがすごく多くて、いわゆるサテライトで。これは小児科に関してもそうなんですけど。そういう形で、わりと、うちのクリニックは規模が大きいので、ホワイトのダイアグラムでいうと、母集団が多いので、かなり診療所でやっていても救急搬送症例とか非常にまれな疾患が見つかるというケースがあるので、やはりそのへんが場所ベースで判断されると、非常に厳しい部分があって、通せないというところがあるので。 |
| 竹村 |
先生のところはかなり特殊かなと思いますが。というのは、小病院か診療所かの議論では、どちらも同じようなことをやっている。一方で、小児科研修ができないないとか、内科研修ができないとかの内容は別の問題かもしれません。家庭医と内科の違いという議論があるかもしれないですけど。内科という病棟でやっている人たちのフィロソフィーなり態度なりがあるのかなと考えると、家庭医療をやったら内科研修は終わりというのはちょっときついかなと。小病院で家庭医療をやるのと診療所で家庭医療をやるという差はあまり大きくないかと思うんですが。 |
| 岡田 |
一応、4ヶ月、2ヶ月までのところはなんとかなるという話をしているので。 |
| 津田 |
診療所について議論をすすめましょう。 |
| 西村 |
診療所機能は具体的に紙に書いたりはできない部分がたくさんあって難しいのですが、やはり診療所機能がポイントだと思うんです。田舎のほうだと病院が診療所機能を持っているし、そういうところは是非認めてあげたいと思います。一方で、都会だと在宅専門診療所みたいなところがあって、それでいいのか?と思います。診療所という名前は残すとしても、診療所機能としか言いようがなくて、そこをどうやって私たちが見極めるかはすごく難しい。最終的には視察に行ったりする。前もこの話が出たかと思うんですが、視察を誰がやるのかなど非常に難しいんですが、紙の上だけでは最終的な判断が難しい気がします。 |
| 藤崎 |
細かくチェックをするのはある程度枠組みができた中で質をとらえるための議論だけど、今回はそこまで、最初からやっているとできないから、ある程度大まかにこの程度のことは決めて、とりあえず、それができるという。診療所じゃなくて小病院でということなら、そこの小病院が本当にそういう機能があるのかという特例としてのチェック。原則としては診療所が望ましいというような。 |
| 西村 |
診療所機能ということで、例えば、在宅医療について言えば、診療所ではなくても、在宅をやっていればいいと思うんです。在宅は含まれているとか、外来も紹介状を持ってきた人だけを診ているのではなくて、初診の、プライマリが診れているのかというところをいくつか挙げて、診療所機能として、これだけは絶対にやっていなければダメというような。 |
| 藤崎 |
経営管理みたいな部分がある。診療所研修に出ていても外来サポートみたいな感じで入れているけど、管理関係は上の先生が、指導医がやっていて、ただお客様で、枠を埋めている感じでもいいのかという議論もあるかと思います。 |
| 津田 |
私が危惧するのは、今の日本の現状をみると、診療所に行かせたときに、ある指導者がいて、研修医を雇えるような診療所が日本にいくつあるか。ほとんどが1人しか受け入れることができない。そしたらそれは研修ではない。もっと本当の意味で診療所機能を研修できる仕組みを作ったほうがよっぽどいい。それで、眺めて見ると、民医連などは比較的、可能性が整ってきているけど、他のところはほとんど難しい。そういう現状を踏まえると、小病院でもちゃんとした診療所機能、これはわたしは単に福祉とか在宅だけじゃなくて、予防も含めた幅広いこと、という基準を作ればいいのではないか。わたしは、あえて小病院の小にこだわりたい。中ではやはり難しい。ベッドが200もあると、かなり病棟診療に削がれますよ。格好の戦力になってくれるということです。そういう意味で、やはり小病院。小をどういう基準にするか難しいんですが、概ね100以下のベッド数ですね。そこらへんの規定をきっちり作って、診療所機能を持っている、こういう条件を満たせばオッケイということにすればいいのでは。 |
| 山田 |
今のお話の小中の境目ではないですが、そういうこと自体が難しい。概念は皆さんといっしょだと思う。全科的なことが対応ができて、在宅もできて、目指すところは一緒なんです。ただ、この度は書類審査をしなければいけない。今回、仮認定でさえ、いろんな解釈の人たちがいて、そこをどう判断すればいいか困った。本認定のときにとりあえずペーパーの中で表現できる範囲内ものを是非表現しておいたほうがいいのではないかと。審査ではないですが、現地に行って、徐々に理想に近いプログラムに皆で育てていけばいいかと思うんですが、その出発点として、この申請用紙、バージョン1では今でも躓いてしまいそうなので。ご意見が集中したのは診療所研修の解釈ですよね。そこのところを診療所研修、診療所機能の研修とか。そのためにはこれだけの要件が必要ですと。例えば、今、お話に出た、在宅のことについては、在宅回数が何十回以上とか、1人の患者さんに対して何回以上は行くとか、具体的に決めてしまうとか。
外来機能も研修も外来として、こういうのが必要だという内容をここに盛り込むようなことかなと思うのですが。必ずしも、診療所でなくても、小病院ないしは中小病院での研修を診療所研修として認めてもいいのではないかと。それでも、3年のうちに1回も診療所に行ってない人が家庭医になってしまったというのはどうかなと思うので。 |
| 亀谷 |
その場合、診療所には指導医は必要ですか。おじいさんの先生がひとりでやっている診療所に手伝いに行って、それで診療所研修と言われても。 |
| ●● |
それで、秋季セミナーの時に、診療所でやっている方に、治療の仕方とかをやっていただいたらと考えています。 |
| 津田 |
うかがいたいんですが、中病院も含めますか。 |
| ●● |
中病院というと? |
| 山田 |
100以上のベッド数の病院ですね。100以上の病院でも実際今、一部の病院がだけが元気で多くは大変厳しい状況にある。 |
| 津田 |
そう考えていきますと、先生が言われる病院はおそらく一般病床が半分くらい、●●病床が半分くらいの病院だろうと思うんです。全部が一般病床とは思えない。しかし、●●がどんどん削減されていく中で、●●していくだろうと。ですからそういうことも考えると、安易に200とか認めないほうがいいかと思う。 |
| ●● |
ただ、中の機能を考える時に、私は●●と思ってますから。そういう考えを持てばできればできる。初診外来を徹底的に教育する。それから発展して、小児科も。●●●。だから、病院の枠、大きさは入れないでいいのではというのが本音です。 |
| 津田 |
それはわたしは納得できないんです。300までは総合病院ですから。やりようでいかにもなると言われても、大きな病院と小病院で診療●●変わってきますよ。ある程度枠をはめないと、なんでもありになる可能性がある。 |
| 山本 |
ある程度、内容をクリアしていればいいという風にしないと、診療所の人たちは診療所研修をやらないでいいという話になって、でも、できるだけ、病院のほうは枠を狭めないほうが。総合診療だとか内科をやっていてやはり家庭医になりたいと思った人が入りにくくなるんじゃないかと思うんです。大学病院はだめにしても、300以下ぐらいにしておいて、中身を●●して、●●して、●●ならば、、、、それは、 |
| 藤沼 |
これで制度設計すると、要は家庭医を家庭医療の拠点がないところで育てるということになりますね。。僕は原理主義者なので(笑)、拠点がないところで家庭医を育てるものすごく困難だと思うんです。アイデンティティの問題にしても。だから、診療所があれば家庭医療研修ですよというのも全く嘘であって、ここでは家庭医療はやっていないけど、このプログラムに参加すれば家庭医になれるというのはあんまり説得力がないと思います。結果満足度が低いプログラムが続出すると、家庭医療後期研修というのが、そんなに広がるはずがないと思っているんです。とにかく、家庭医療の場があるという証明が必要です。で、キャパからして、そこに直接は受け入れられないけど、家庭医として能力もアイデンティティもがあって、例えばそこがメンターなり何なりで確実に関わっているという証拠がないとだめなのではないですか?いろいろ科をまわって、積み重ねれば、家庭医になるということは絶対にないと思うんです。これは、外国のいろんな研究が証明していると思います。まあ、僕がいっている家庭医療をやっている場というのは非常に単純でして、各科の分業でない形態でかかりつけ医をやっているということですが。。ファミリープラクティスセンターとかを急遽作ってもいい。本当に家庭医をやっていますというところが、そういう拠点があるということがやっぱりそのプログラムのキモになる。たとえそこにフルタイムで研修に行かなくても、定期的に見るだけでもいい。ワン・ディ・バックでも何でもいい。少なくともプログラムに重要な役割を果たしている形にしないと、きわめて厳しいと思います。診療所研修をはじめとした家庭医療の実践の場がそのプログラムの中にあって、それに継続的に関われるカリキュラムにする。病院であれば、家庭医療の部門を作る。それがあれば、そこの部門とか施設に所属という形にすると かなり説得力があると思う。家庭医にとって家庭医療の現場は非常に重要で、それなしで、厳しいかなと。 |
| 竹村 |
原理主義的に言えば、ファミリープラクティスセンターと呼ばれるものは、どういう、規模とかは。 |
| 藤沼 |
規模とか関係なく、明らかに家庭医療をやっている施設。要するに6ヶ月持続的に、その研修医はそこに所属していると。そこの医者なんだと。それだけでも随分違う。それは週1日必ずそこに行っているんだけど、他の日は小病院に外来をやっているとか。レジデントは家庭医療の部門の所属であるというきっちりあるという形を作らないと、絶対に、内科所属とかになって、内科医という位置付けになる。 |
| 竹村 |
日本的家庭医療を原理主義的に言うと、小規模病院はオッケイですか。 |
| 藤沼 |
小規模病院でも家庭医療をやっていればOK。 |
| 松下 |
250床の病院が家庭医のフィールドと言えるかどうか?先生の今の議論では診療所からどこまでが家庭医のフィールドと言えると思いますか? |
| 藤沼 |
家庭医療をやっていると、とにかく宣言しているところ。宣言するのが重要。 |
| 藤崎 |
コアバリューがあるかどうか。分かるけど、それは自称ですから。 |
| 津田 |
藤沼先生が言っていることは非常に重要だと思います。そこが崩れたら何にもならない。ロールモデルを示せるような人がいて、そこでアイデンティティを確立できるような研修をすると。わたしもいろいろ苦労したけど、ロールモデルがいないと、家庭医がなかなか育てられないんです。中に入っている人は非常に苦しむ。家庭医は一体どういうのを指すのだろう。家庭医はどういう方向に行けばいいんだろうと。それは300床の大病院では●●。そういう意味で絞らないと。私はあくまで小病院。せいぜい50床ぐらいの小病院が。 |
| 藤沼 |
川崎市立井田病院の宮森先生とお会いすることがあったんですけど、あそこは本当に日本における家庭医療を実践する病院形態の典型ではないかと思いました。緩和ケアをやって、24時間完全対応の在宅やっています。総合ケアセンターという施設を作っています。緩和ケア、ホスピスと在宅の有機的連携を体現している。家庭医のコアバリューを持っている人が働く病院としては、一番いい存在だと思います。かなりいいと思いました。年齢層が小児科とか来ないので限られていますが。 |
| 山本 |
原理主義的にロールモデルになれるようなところを各地区ごとに学会で選定しておいて、例えば、 300床ぐらいのところがやっていても、ちゃんとロールモデルとの接触を●●するような形はだめなんですか。 |
| 津田 |
大学病院があって、そこにプログラムがあって、その一環としての診療所プログラムです。その診療所が小病院であり、50床以下ぐらいが望ましい、診療所機能を持った施設であるという、そういう意味です。 |
| 亀谷 |
プログラムは大学にあっていいと。診療所機能と言ったときに、その場所が300とか400ではいけないという意味です。 |
| 竹村 |
審査委員会の枠組みについてですが、藤沼先生はずっとかやの外になっていたんですが、藤沼先生は知識と技能をお持ちなので、中に入っていただいたほうがいいのではないかと。 |
| |
(異議なし) |
| 亀谷 |
話が先に細かいことにいってしまったが、その前に山田先生のおっしゃったように、今まで進めてきたワークショップ主導のスタイルからもっと大きな学会としての枠組みをどうするかということで。承認委員会を作るのかどうなのか、この理事会全体でやっていくのかとか、そういう枠組みのほうを先に議論したいということですね。 |
| 山田 |
事例のことを話してもらったほうが。それに合わせて議論していきますので。これまでやってきたのですが、非常に難しい。もう手一杯なんです。判断ができないんです。要するに、自分たちが勝手に判断するわけにはいかないので。皆の合意形成をどうするんだ。家庭医療学会の立場としてどういう導き方をすれば、正しい方向にいくのかというのが非常に難しい。 |
| 藤崎 |
とりあえず、申請している施設が30いくつだから理事会全体でできないことはないと思う。10とか20とか30とかやっていくうちに、コンセンサスとして、これはオッケーとか、これはダメだと出てきた段階で、それを受けてやっていけばいいと思う。とりあえずは、30ぐらいの出ている施設に対しては、基本は理事会全員で議論しながらやっていくということで動き出すのが一番いいと思う。 |
| 山田 |
理事会を増やして協議すると。 |
| 藤崎 |
集中合宿のような。 |
| 岡田 |
認定会議。 |
| 藤崎 |
一日かけていくらできるか分かりませんが、ある程度そこでコンセンサスは出てくると思うんです。一日ぐらいは理事会みんなで議論しながらやっていったほうがいいと思います。 |
| 津田 |
最初だからそのほうがいいかもしれません。 |
| 山田 |
是非、それはお願いします。議論が途中になってしまった、診療所研修の解釈です。そこのところも、本質論では皆さん同じだと思うのですが、解釈論が違う。 |
| 亀谷 |
家庭医療学会が考える家庭医はどうあるべきかということを |
| 山田 |
それぞれの理念をお持ちで、皆さんの家庭医像があるとおもいますが、そこを表現するのは文面はできるかもしれません。学会として、いろんな事例、診療所研修をどう扱うかということを話しながら、後期研修認定の作業が進んでいます。診療所事例にこだわるわけではありませんが、診療所研修というのはよくつっこんで話をすれば、自ずと我々の目指している家庭医というのは見えてくると思います。診療所研修をいかに扱うかというのはしっかり議論しておいて欲しい。ワークショップで一応6ヶ月と決めたので、これを全く軽んじて、そんなのは無しだというわけにはいきません。診療所研修6ヶ月と言ったものの、内容はこれでいいとか、6ヶ月間継続してどこかにお世話になりなさいとか、あるいは、今後、医師会、そういうところに例えば指導医として登録してもらう。もっと支援として、医師会の先生や開業の先生を活用することも考えたい。10年20年やっている開業の先生に学ぶ価値は多い。皆の智恵を持ち寄って日本の家庭医を作ろうとしているのだから、開業医の先生をないがしろにしてはいけないし、あるいは大学の総合診療にいて病棟ケアを一生懸命やっている内科医をないがしろにしてはいけない。本当に困っているところで家庭医がうまく活躍して、将来はいろいろなところで受け入れられる家庭医が育っていくことがいいと思うんですが。 |
| 伴 |
藤沼先生のご意見は、基本的には賛成ですが、現実的に考えて、家庭医療学会にいる人で家庭医療センターとか作っている人だけが家庭医を指導できるわけではない。臨床研修でやっているような、地域保健・医療で指導に当たる指導医を指導医養成講習会などで育てて、指導医資格を与えてというようなやり方をうまく取り入れて、開業医の先生たちに家庭医療学会が提供する指導医プログラムや養成プログラムに参加いただいて、そこの診療所に行くのも診療所研修になるというような形にもっていく。地域の診療所に1人診療に行ってこいと言われて、そこでブロックを6ヶ月やりましたというのと、開業医の先生のところで継続的に週1回3年間やりましたというのとどっちがいいのかと。却って後者のほうがいいということもあり得るので。そのへんのことをある程度弾力的に考えるのは必要。しかし、枠がないと、自分で言えばそれでいいのかというとそうではない。水掛論になってしまうのでやはり枠は必要。 |
| 山田 |
特に1人の患者さんを長く診た在宅の例なんかをしっかり出してもらわないと、診療所研修とは言えない。在宅を強調するとか開業医の先生たちの支援を活用するとか非常に重要だと思います。それをここにどう盛り込むか。 |
| 津田 |
例えば藤沼先生に自分が考える診療所機能をリストアップしてもらって、次回の時にそれについてみんなでディスカッションして仕上げていく。 |
| 伴 |
それは指導医ワークショップの中でやっていると思う。それを繰り返しても時間の無駄だと思う。それで出てきたのがある程度こういう枠組みなので。今、出てきているいくつかの認定を本認定にするのかどうなのかを少しつっこんで理事会全体で決めていく。 |
| 藤崎 |
認定作業をとりあえずやり始めてからのほうがすっきりはっきりしてくると思う。28日で締め切っているんだったら、締め切りまでに提出されたものに関して議論して、コンセンサスを作っていく方法もあるかなと。 |
| 竹村 |
集まらないと思う。 |
| 藤崎 |
それはそれで。そこでコンセンサスを先に作るというほうがいいと思います。 |
| 津田 |
その時にまたいろんな意見が出るので、とりあえずはたたき台を作って、議論の中で検討してきちっと仕上げると。そこで認定をしていくと。その形が一番いいと思います。 |
| 岡田 |
別のアイデアとしては、大西先生の意見に加えるんですが、認定されたプログラムを修了した人が認定プログラム修了という形でいいのか。大西先生が言うようにアウトカム基盤型というのを多少入れて、アメリカのほうでもしているのが、認定専門医への資格ではないんですが、修了の認定の要件として、各、そこに行っていたレジデントがなんらかの症例報告なり何なりをする形でいわゆる診療所機能をきちんと提供した研修があったんだという形のポートフォリオ的な提出を、とりあえず、枠組みの認定は別で継続するとして。 |
| |
今、向うのACGMでパイロット的にやっているのは、例えば包括的なケアができたかどうかというので、抜き打ち的にレジデントに1箇所以上のセッティングで患者さんを診た症例を出しなさいと。例えば、在宅と病院とか外来と病院とか。同じ患者さんを違うセッティングで、救急と外来とか。そういうようなものとか。1つの患者さんでいくつもの分野の問題に渡って扱ったケースを提出しなさいとか。そういう形で実験的にやっているみたいなので。それと組み合わせて。個人の修了というのとプログラムの枠組みというのを合わせていくアイデアも。今はまだ修了の人がでてきていないので、まだ先にはなると思いますが。 |
| 竹村 |
それは医師の認定にも関わることもあるので。まさしくプライマリケア学会もやっていらっしゃるので、それについてはまた。 |
| 岡田 |
そうすると、逆に、それを診療所なり何なりの文言に、そういうような研修ができる診療所機能があるとことといれられる。 |
| 藤崎 |
資格認定をやるとややこしくなるから、とりあえずプログラム認定という話になったので。入れるとすると、とりあえず、ポートフォリオだけ。どんな研修をやったかというポートフォリオはつけさせるということぐらいが唯一できること。そのポートフォリオを元にアカンタビリティがあるかどうかをディスカッションするぐらいがせいぜい。それはそれで意味は十分あるという気はする。 |
| 山田 |
研修医は若いので病院で育てるより仕方がないです。診療所では育てるのは現実的には非常に難しい。どうしても、拠点がないところというか、病院ベースで家庭医を育てざるを得ない現状はあって、その時にどういう風に家庭医のマインドというか、原理的なものを培ってもらうか。その中で、苦肉の策で出てきたのが診療所研修の6ヶ月だったんですけど、その扱い方をどうするか。どういう風に表現したら皆が理解してくれるのか。 |
| 亀谷 |
さっきの伴先生の意見に賛成です。週に一回、きちんとした診療所に通うということで、本当にロールモデルがいれば、3年間週1回通えば、6ヶ月と同じに扱っていいと思う。 |
| 山田 |
6ヶ月と同じに扱えるものは例えば、1年間週1回ぐらい、同じ患者さんを在宅で診続けるとか。何日がいいかは分かりませんが。そういったプログラムに関しては、次のワークショップで議論できると思います。 |
| 伴 |
診療所の研修はブロックと書いていないので、このことも念頭にいれていたのですか。 |
| 松下 |
かなり意見が分かれるところで、ブロックと入れたほうがいいのではないか。そこにいないとダメだという意見もあれば、結局、経営の問題とか、スタッフの管理の問題とか、週1回の研修ではフィロソフィーは分かっても実務ができないと。 |
| 伴 |
アメリカの家庭医の研修は継続的な研修で、ブロックでない。ブロックでやる場合もあるけれど。イギリスでは完全に1年間ブロックでやる。だから、そのへんの折衷というのは大いにあり得る。 |
| 藤崎 |
だからブロック部分を1ヶ月とか、ブロックを求めてもありだと思う。全く定期だけでいいのかという気はしますが。ブロックの一部分と継続的な部分と。 |
| 伴 |
それはかなり厳しい。 |
| 津田 |
診療所研修はブロックだと理解していましたが、そうではないんですか。 |
| 山田康 |
ワークショップでは最終的に決めていません。 |
| 松下 |
3回くらい同じ議題がワークショップでも議論されました。半年間はどこかに所属して、同じフィールドでやらないと、我々が求めている家庭医像には達さないのではないかと。 |
| 伴 |
そしたら、アメリカのファミリーメディスンのレジデンシーは認められないですね。デパートメントに属していてもブロックで必ずしもやらないでしょう。 |
| 松下 |
ただ、継続して同じ場所に関われるじゃないですか、ファミリーメディスンセンターで週に何回。 |
| 伴 |
奈義ファミリークリニックで週一回、毎週月曜日、ないしは月木、3年間研修する。その間、所属は津山市民病院に属していて、内科ブロック、小児科ブロック、外科ブロックなどをやりながら。それはそんな感じじゃないですか? |
| 松下 |
継続性を、より濃い診療所研修をしたほうがいいのではないかという意見とそれは現実的に無理だという意見との戦いだったんです。それで、おとしどころはどこだろうか。6ヶ月間の定義もまだ決まっていないです。ブロックのような●●という話で、週3回行けばブロックと呼べるか。そこに張り付いているのかどうかはまだ決まってはないんです。それをここで決めないといけない。 |
| 山田 |
それを決めて欲しい。 |
| 山田康 |
家庭医療をやっている指導医がいること、とすると、おのずと場所もついてくるも |
| 森 |
誰が家庭医かということになる。 |
| 竹村 |
ワークショップで2年間ではなくて、なぜ一年間になったかというと、春夏秋冬いろいろと体験すべきとのご意見があった。その中で伴先生が言われたようなパートタイム研修の是非についても議論があったかなと思いながら聞いていたのですが。 |
| 松下 |
それは結局1年ではなくて半年になったわけです。一年間週に3日出すのすら難しいという意見が出たんです。週に1コマで1年間でいいか。その時は3年間という案は出なかったです。要は計画してどこまで診療所に出せるか。病院ベースでやるにしても、そんなにポコポコ抜かれてしまっては病院がまわらないという意見もけっこう出ました。 |
| 津田 |
先日の3学会合同の話し合いの時に、診療所について話して、ある程度幅を広げよう、つまり小病院まで認めようとディスカッションしたときに、そんなこと言ってていいんですかと。そんなことを言っていたら家庭医としてのアイデンティティが崩れてしまう。そういう意見が出た。家庭医として誇れるようなそんなプログラムにしようとするなら、ある程度、大事な部分は抑えておかないと。散々ディスカッションして、作り上げられたプログラムはみんなが認めていると思っているので、6ヶ月でいいのではないかと思う。 |
| 松下 |
6ヶ月の診療所研修の定義をここではっきりさせればいいだけ。3年間週に1回というコマを6ヶ月。 |
| 伴 |
例えば、週に1回行くとして5週間行けば5日間。そうすると1週間行っていることに相当します。そうやって計算すると2年行けば、6ヶ月クリアできる。トータルとして。それはありかなと思うのですが、 |
| 山田 |
通算何百日とかということもありえます。開業医の先生たちとリンクできないかと。週1回、在宅の患者さんを診さてもらったり、あるいは手伝いに、あるいは教えてもらいに。 |
| 伴 |
そこで、やはり指導医としての資格を得られるような仕組みを学会が提供するということが必要。 |
| 雨森 |
今度の総会の時ですが、PCFMに、診療所の先生に後期研修医を指導する際のワークショップを設けているんです。後期研修ということに興味を持っている人がけっこうたくさんいるんです。そういう人へのアプローチがない。だから、たくさんプログラム認定を出しているけど、全部自前でやらないといけないのはおかしな話で。もう1つはワークショップでも喧々諤々やって、6ヶ月でブロックと決まったわけなので、ここでそれを崩すのはおかしいと思うんです。それだけの理由が何かあるのか。まだ始まっていないんだから、整っていないんだから、今回は原則は6ヶ月のブロックにしておいて、経過措置で週に一回でいいとかという風にしたほうが、何のために今までワークショップをやったのか意味がわからなくなります。 |
| 松下 |
経過措置という意味ではなくて、6ヶ月診療所研修のモデル案はこうですと。ただ、これをこういう風に捉えてもいいですという オプションをたくさん作ったほうがいいのではないか。6ヶ月診療所研修の意味合いをもっときっちりしたものにしないといけないんです。ああいいうワークショップで話し合って、皆、それぞれの利害関係があって、こうだああだというような話になってしまったので。オプション案をたくさんここで決めたほうがいい。 |
| 津田 |
ざっと計算したんですが、6ヶ月だと週5回×4週=120回ですね。最低。それを週何回で何年やればクリアできますか。 |
| 伴 |
週1日だと2年。 |
| 山田 |
ただ、2年としても、週一回抜ける医者は病院のほうからすると扱いにくい。例えば、病棟をもっていたら、自分の患者をどうするんだと。そうすると制限もあるのではないかなと。せめて、半年でも1年でいいんですが、週一回出れる体制は必ず保障してくれるということはむしろ強調しないといけない。6ヶ月の間は診療所研修が継続的にできることとするとかなり甘くなるかもしれないですが。 |
| 岡田 |
それは松下先生も言われるように、ある程度のオプションというか、6ヶ月張り付きでもいいし、2年以上でもいいし。 |
| 亀谷 |
ワークショップについての議論を少し整理して。 |
| 森 |
ワークショップに出ている人も、ブロックといっても週何回出ればいい?とイメージはばらばらなんで、それは決めてもらえばいいと思う。 |
| 竹村 |
雨森先生の言うことは非常によく分かるんです。しかし実際問題というのもあったりして、例えば、家庭医療学会のプログラムに登録するのが最終的に10とか20プログラムとかになるのも大きな問題ではあるかもしれません。少しでも家庭医を多くするためにどういう手順でいくかというような問題も多少ある。 |
| 雨森 |
個々のプログラムで、自前で家庭医を、実際にやっている開業医の先生やまわりの先生を育てるように努力してほしいと。 |
| 山田 |
研修医を引き受けてくれた指導医には、家庭医の認証を与えると。だから生涯学習も必要だと思うが、週1回の研修医を受け入れてくれた指導医には大盤振舞いをする。そういうことをしていくと受け入れてくれやすくなるのかと。 |
| 雨森 |
何かアプローチをしないと。 |
| 亀谷 |
ここに集まっている人たちは、診療所にしても、ファミリークリニックとか、かなり家庭医療に特化したハイレベルな診療所の人たちですが、プログラムを全国から集める場合の診療所はもっともっと巷の、普通に診察している人たちを対象にしないといけない。大多数はそちらで、ハードルを少し低くしないと。 |
| 岡田 |
敷居を少し低くしておいて、あとは更新、更新の段階で少しずつ質を高めるように。更新の度に条件が厳しくなっていくというような。 |
| 山田 |
指導してくれる診療所もそんなに機器が整備されてなくても、往診をやっている先生で、例えば、夜中も起きてくれるとか、地域に根ざして職住一体でやっている先生とかは、我々としても家庭医として認められる。職住分離して、特定の診療しかやってないところは診療所研修としては認められない。やっぱり古くから何十年もやっている開業医の先生たちのところだったら、安心して研修医を送れる。そういうふうに、我々、発信する方も家庭医的な開業医の先生たちとリンクできて、信頼を得られやすい人たちを育てあげるようなことができればこれは良い取り組みだと思います。週1回でいいから、無給でもいいからお世話になる。そのかわり、病院のほうでも研修医が週1回に診療所研修に行っていることについて何も言わない。そこで、若い研修医が今まで若い人を育てたことのない、ご経験豊かな高齢の先生のところへ行くという事実がとっても意味があると。 |
| 山田康 |
週一回となると曜日が決まってくる。家庭医の仕事は曜日によって全然違う。月の中で全然違う。そういった中で、週1回の研修でそれを家庭医と呼べるのか。まず、家庭医を教える指導医のところで週1回勉強する。何年後までには●●。それができなかったら、認定はありません。期限付きという形で。その間にいい先生を見つけて、学会の指導医のワークショップに参加させてもらって、自分のプログラムの中でいい家庭医を育てる。 |
| 伴 |
今の意見は反対です。レベルを考えないといけないんです。初期研修で地域保健・医療をやるのは、臨床研修指導医養成講習会を終了した医師が望ましい。後期研修でいわゆる家庭医に将来なりたい人のためにどういうプログラムを用意するか。ですから、これが終わったら家庭医専門医になるんだとなると、専門医認定の問題になる。ですからそのへんのところを厳しくすると、資格認定されるところが制限される。多分、地域なんかは難しくなる。指導医がいる診療所というのは、過疎地域はなかなかない。 |
| 山田 |
後期研修は3年間ですから、これだけで何十人何百人が研修すること自体、医師不足のところに大きく影響するわけですね。小児科研修3ヶ月を入れたことで、地域病院の小児科医師不足に何らかの貢献をする。過疎地とか離島といった医師確保に困っているところに行くのはいいと思います。後期研修の3年のうち6分の1の部分をただ闇雲に診療所に張り付けるのは考えものだと思います。その後、ずっと診療所で働くのだから、将来多くの皆さんは。診療所をやっていくわけだから。3年の間はそんなにブロックとして張り付いてなくてもいいような気がしないでもない。 |
| 山本 |
将来家庭医になる人はずっとやっていくんだからというならいいけど、そうじゃなくて、ジェネラルとして最低限を満たして、そのマインドを持って病院でやっていく人もいると思うんです。そのためのベースになる、基盤型のプログラムではなくてはいけないと思う。そうなると、内容が問われてくるので、やはり基準をゆるくするのは構わないし、いいと思うんですが、3年の研修で診療所に6ヶ月行ったが、在宅を一度もやらなかったというのは困るし、やはり内容を●●。先ほど山田先生が言ったように、診療所実習に行かないという場合、●●、外来実習は行きませんとか、1回も在宅をやらないでプログラムが終わったとしても、認めるのかという話になるので、緩めるのであれば、内容主義的に診療所機能で、3年間のうちに経験すべきことは何なのかということは挙げておいて、それは必ずやるとか。外に出て健康教育をやるとか、予防接種をやるとか入れておいて、それにあわせて週1回出ることを工夫したものは認めるということにしないと、なしくずしになってくると思う。 |
| 津田 |
いずれやるからやらなくてもいいとなると研修いらないということになる。3年間できちんと押さえるべきところは押さえるということにしないと、非常に危険な気がします。ですから、6ヶ月研修が基本なら、それに見合う、もうちょっときちんとしたものにしないといけないと思う。努力してもらわないと。 |
| 山田 |
概ねは皆、大学から出て、病院から育って、研修スタイルは病院中心にするわけじゃないですか。家庭医研修とみなすときに、今回は6ヶ月というふうに決めたんですが、果たして6ヶ月が適当なのかどうなのか。 |
| 津田 |
病院からでいいんです。例えば、家庭の研修というのはアメリカでも2次レベルで経験していないとだめです。診療所だけで成り立つわけではないので。それプラス診療所の機能を十分研修しておかないと家庭医といえない。基準を満たす家庭医をする専門医ですよということを売り出すためのプログラムです。それを念頭においてある程度のところは譲れない。 |
| 伴 |
家庭医の認定医を育てるためのプログラムのレベルに行き着けてない。若い人たちが「家庭的な診療をしたい。」「どういう風なところで研修したらいいのですか。」という質問に答えられるような、ここでは一応家庭医になるのにふさわしいプログラムを用意していますよ、という研修プログラムを認定しようとしているのがまずファーストステップですよね。そうすると、そんなに、このプログラムを修了するといい家庭医ができあがりますよというプログラムでは必ずしもないと思うのです。今、認定しようとしているのは。 |
| 岡田 |
難しいです。アウトカムなしでやると。 |
| 亀谷 |
何をゴールにするか。3年終わった時にどういう資格を与えるのか。 |
| 山本 |
基本的に、このプログラムを修了した人は家庭医専門医制度を受ける受験資格を有すると思っています。最短で、その中にミニマム●●がないといけないんだろうと思っていたんです。 |
| 津田 |
そこからディスカッションがずれていたんですね。 |
| 伴 |
家庭医になりたい若い人たちがたくさんいますよね。そしたら、どういうところで研修をしたらいいですかというのがまず浮かんでくる疑問です。そうするとこういうところが家庭医になるにふさわしいプログラムを用意していますよと。ただ、現状では、このプログラムを修了したら家庭医という認定医がもらえるわけではありません。ただ、このプログラムを修了しましたという証明は出します。そうすると、ある程度、この認定制度ができた段階で、家庭医の認定プログラムを修了している人は、あとこういうふうな知識の試験に合格するとオッケイとするとかあるいはポートフォリオみたいなのを出してもらって、あなたはこの研修を追加してもらえれば認定出しますよとか。かなり、その修了認定が家庭医の認定制度ができたときにはかなり重要なファクターとして認められる。そういうものだろうと認識していました。例えば、認定医を出すというプログラムはものすごく大きな問題。 |
| 亀谷 |
プログラムを認定するというのはアウトカムがなければおかしい。認定証、終了証みたいな。 |
| 竹村 |
一応家庭医療学会が認定したプログラムを修了したという。 |
| 亀谷 |
というところまでですよね。 |
| 津田 |
この話が最初出たとき、家庭医の専門性を作ろうということで、その専門性はプログラム認定がまずベースにあってという話しになって、その上に認定の試験ですよ。2段構えですよ。それでいきましょうということから、まずプログラム認定のことを先に進めていきましょう。それは3学会でも家庭医療学会●●で結構ですよということで。だから、そのいきさつを考えれば、認定試験は考えられたプログラムだと認識しています。 |
| 伴 |
このプログラム修了=認定ではないと。 |
| 山本 |
少なくとも、追加の研修は受けなくても、認定試験を受けられると認識していました。3年の中にそういう内容を盛り込んでいるから、そのプログラムを修了した人は認定試験を受けられるという考え。 |
| 岡田 |
同じことを話されているように聞こえる。ボードエリジブルになるということですよね。 |
| 山本 |
3年の中で完結するものを目指すのか、伴先生は3年で完結しなくてもいいとおっしゃっている。 |
| 伴 |
家庭医は3年では完結しないですよ。だから将来家庭医になりたい人が基盤として身につけられるようなプログラムが3年で提供されるということ。 |
| 岡田 |
ボードエリジブルという意味では同じですよね。山田先生も同じですよね。認定医が受けられることですよね。 |
| 津田 |
専門医とは何ぞやという議論に戻ってしまうのですが。プライマリケア学会では相当文句が出てきたんです。経験豊富なのがプライマリの専門医で、たった5年間やっただけでは専門医ではないと。専門医というのはある一定の基準を満たしているに過ぎない。それで段々と磨いていく。そういう位置付けです。アメリカでもそうです。だから3年で、一応、基準を満たしているから専門医として認める。日本でもそういうレベルで専門医考える。 |